広島だより 第三回 今日はぶらりと尾道から。 Part2

すいません、前回の投稿からだいぶたってしまいました。Part1があるなら、2も当然あるだろう?と思われたでしょ?もちろん。


で、尾道ネタ。今回は私が普段あまり書かないネタを一つ。グルメであります!まあ私は実際には結構太っていてたくさん食べる方なんですが、意外にも食通でないという矛盾した人間でして(笑)

そんな私が広島で気になっていたのが、「尾道ラーメン」であります。

上記は新横浜のラーメン博物館の解説。文面ではこう記されています。

「鶏ガラで取った澄んだ醤油スープがベースだが、表面に浮く液状の脂と、背脂をミンチにした塊のせいでこってり感も結構強い。麺は中細ストレートで少加水。さらりとしてるが濃厚なスープを絡めすぎないが、一体感は充分。一般的な「尾道ラーメン」は瀬戸内の小魚のダシを加える為に独特の風味があるが、尾道最大の人気店朱華園は鶏ガラにごくわずかの豚骨をブレンドしたスープ。」

かなり細かい表現なのでちょっとわかりにくいかもしれませんが、パッと見た感じだと醤油ラーメンに背油をたくさん乗せた、という感じでしょうか。

広島でラーメンというと、近年では広島市内で「汁なし担々麵」が結構激戦を繰り返しているという話がよくテレビのバラエティーなんかで紹介されていますが、つまりは西が「汁なし担々麵」、東がこの「尾道ラーメン」という感じなんでしょうかね。ちなみに「尾道ラーメン」とか言いながら、発祥は福山のラーメン屋というのが泣かせます(笑)


以前東京にいたころも、時々この「尾道ラーメン」という看板を掲げた店を見ることもありましたが、なかなか爆発的な広がりを見せないのは、やはりちょっと好き嫌いが出るからなのかもしれません。

例えば関東県内で爆発的な広がりを見せる「家系」だと、割とそのクリーミーな味は海外からの観光客にも好評だという話も聞いたことがありますし、あと脂分に対して「多め」「抜き」などと調整ができるのもいいですよね。

「尾道ラーメン」で油抜きなんて…単なる醤油ラーメン?いや醤油だって油だ、だったら単なるお湯か?なんて(笑)。その意味ではこってりが苦手という人にはちょっと好みに合わないという場合もあるかもしれません。

で、トップの写真は尾道の老舗ラーメン店である「つたふじ」。今じゃ「尾道ラーメン」という名前を掲げるラーメン屋があちこちにある尾道ですが、この「つたふじ」、実は「尾道ラーメン」って名前が無くて、単に「ラーメン屋」というちょっと不思議なお店…

でも昨年から何度か尾道に足を運んだ際、いつも昼間はたくさんお客が並んでいて、すごく気になっていたお店なんです。で、今回はちょうど昼の3時過ぎくらいに尾道に着いたので時間的にもいいタイミング。閉店間際の駆け込みで行ってまいりました!


まあ老舗だけに、お店は「とんねるずのみなさんのおかげでした」のコーナー「キタナトラン」に出てきそうな、汚すぎでもないけどそれほど清潔な感じでもない、という(笑)。でも尾道にはこういったちょっと歴史を感じる店が何件かあるようで、かなり気になります。

で、メニューを見るとやっぱり「尾道ラーメン」なんて書いてない。なので普通のラーメンを頼むと、出てきたのは普通の醤油ラーメンに背油を載せた感じのラーメン。まあ「尾道ラーメン」スタイルではないですか。いわゆる「尾道ラーメン」の名を掲げている新店舗で食べると、結構このスープが焦がし系な感じの味付けになっているのですが、ここはまんま醤油ラーメン。これに背油がたくさん載っているスタイル。

こちらの方がオリジナルなのかもしれませんね。これがまたバランスが良くて本当においしい。なるほど、どんな基準でみんなここに並ばれるほど人気があるのか、なんてことはわかりませんが、ここは美味しいです!

思ったほどしつこい感じもなくするっと食べられる感じもよかったし、その気取ってない感じは、古き良き時代の広島のラーメン屋という感じでもあり、観光にでも訪れればいい思い出の場にもなるんじゃないでしょうか。店内は満席ではありませんでしたが(当然禁密なのでスペースは明けて皆さん座られていましたが)閉店間近までお客も結構来られて、おいしそうにラーメンを召し上がっておられました。

こういう場面を見ると、例えば尾道とかだとまあちょっと汚いくらいのラーメン屋って実は穴場なんじゃないかくらいに思えてきます。だって店が汚くなるくらいまでみんなに愛されて、経営できてしまうラーメンですよ。新しい店は、こんな風に汚くなれるかというのがある意味試練だということかと(笑)

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