すっかり更新が滞ってしまいました…なかなかに義務感の低い奴なので、「いつ次を更新するか?」なんてところにはどうも無頓着でありまして。こればっかりはもうどうしようもないところであります…
まあ「コロナ禍が収まるどころか、またどんどんと広がっている」とか、「オリンピックなんて何でやっているのか…」とか、いろいろ普段の生活の中でも不安が蔓延している今日この頃でありますが、そんなことは全く関係なく「サボった」と潔く言ってしまいましょう(笑)。ゴメンナサイ…
とりあえず気を取り直して。今回は一つ「広島弁」について少し自分なりの考察を述べてみたいと思います。まず出典は現在公開中の映画『孤狼の血 LEVEL2』。広島、広島弁というとあの高倉健さんの『仁義なき戦い』のイメージが強過ぎて、なにかと「恐い」というイメージを持たれやすいとか…
まあ、無理もありませんね。少し前だったら、広島県民の自分としては「いやいや、それはないでしょう…」と否定していましたが、実は先日とある先輩の話を聞いて「へぇ~そうなんだ…」みたいな感じになりました。15歳くらい上の先輩なのですが、その方が言うに学生時代はあの漫画「嗚呼!!花の応援団」のような雰囲気が実際に存在していたそうなんです。まあ進学校なんかだとまた違うのかもしれませんがね。
男子生徒の学生姿が軒並み「ダブダブのボンタンに短ラン」というスタイルは、地方ほど当たり前だったのではないかという気もしますが、それに加えて「仁義~」の雰囲気が加われば、確かに…「修学旅行なんかで他の都会の学校なんかと出くわすと『広島の学生』ということでビビッて逃げていく奴もおったんじゃ…」ということだそうで。でもみなさん、決して広島の人は怖くないので安心してくださいよ(笑)。一部でそういうところもあったということですな。
少し話が脱線しました。今回のテーマ「広島弁」について。『孤狼の血 LEVEL2』の舞台挨拶で主演の松坂桃李さんがお気に入りの広島弁として「ぶち」という言葉を挙げられていました。これは「とても」「すごく」といった形容的表現。結構広島弁の中では筆頭株「じゃけんのう」(?)と比較すると中堅どころ?みたいな位置づけでしょうか。意外に県外の方でもよく知られている言葉であります。
そしてここで一つ大事なことを補足したいと思うのですが、実はこの「ぶち」、TPOに気を付けて使用すべきと考えます。というのは、実際に生活の中でこの言葉を使っていて思うのですが、これはどちらかというと「フォーマル」ではなく「カジュアル」な用途で使用すべきだと思うのです。
ちょっと難しい説明になったかもしれませんね。詳しく説明すると、まずこの「ぶち」という言葉はどちらかと「前のめり」というか、自分自身が心底「そうだ」と思えるようなときに適した表現です「このご飯、ぶちウマい!」「あいつ、ぶち歯がええ!」「ああ、あいつぶち腹立つ!」など…ちょっと暴力的な例ですみません(笑)。
つまりはその自分が表現しようとするものがすごいということを伝える思いが強い場合に使います。「な?これぶちウマいじゃろ?」「ん?ああ。そうじゃね。ぶちウマい」なんて使い方はちょっと不自然ですよね。もちろん勧められたものがメチャクチャうまいと思ったら、「ぶち」返しをするかもしれませんが、受け身のほうが「ぶち」という表現を使うのは、ちょっと不自然です。
そんな意味もあり、たとえば頭の上がらない目上の人とか、公の場でいくら広島弁が飛び交っていても、「ぶち」という言葉はほぼ出ないでしょう。使ってしまうと自分の思いが強すぎて意見が主観的と見られがちになりますので。
なので、あくまで内輪の親しい間柄での話で使う、というのが意外に知られていない注意点ではないかと思います。広島に長く滞在することが決まった方で、ちょっと広島に慣れてきたからと広島弁をにチャレンジするのもいいかもしれませんが、うかつに「ぶち」を連発すると地元の人にかなり違和感を与えてしまうので、注意しましょう(笑)
ちなみに広島弁では「ぶち」以外にも「ぶり」「ばり」なんて表現もあります。同じように「ものすごく」みたいな意味ですが、場合によって英語の比較級、最上級みたいな感じで使い分け…されるのでしょうかね?(笑)。そこの使い分けは、実は広島に住んでいてもよくわかりません。いろいろ調べたり、研究されるのも面白いかもしれません。
ちなみに「広島といえばカープ」というくらいのプロ野球チーム、広島東洋カープ。今さらながら2021年のスローガンは「バリバリバリ」。最上級三連発で行くんじゃ!という感じでありますが、シーズン半ばでまだ厳しい状況。でも後半巻き返しを期待したいところであります!
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